ガラスケース入り人形の処分にたいへん困っています。方法としては「買取」「寄付」「供養」があると思いますが、どれがベストなのでしょうか。詳しく教えてください。よろしくお願いします。
この記事は、ガラスケース入り人形の処分に悩んでいる人が対象。
私はこれまでに沢山の人形買取・寄付・供養に携わってきました。
その経験から言うと、買取も寄付も供養もすべて正解。大切なことは以下の目的に応じて、あなたの最適解を見つけることになります。
- ①:できれば高く買取してもらいたい⇒「買取」
- ②:捨てるのは気が引けるので誰かに使ってもらいたい⇒「寄付」
- ③:処分に少しでも罪悪感があるなら⇒「人形供養」
上記を目安にすれば、ガラスケース入りの人形をただしく処分できるはずです。
この記事では、ガラスケース入りの人形を「買取」「寄付」「供養」する方法と特徴についてまとめました。処分方法に困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガラスケース入りの人形を買取依頼する場合
ガラスケース入りの人形を買取依頼する場合は、以下のポイントを意識しましょう。
- ①:ガラスケース入り人形の買取相場
- ②:買取してもらえる人形とそうでない人形がある
- ③:おすすめの買取業者
いずれも買取で失敗しないためにも重要です。
スムーズな買取を実現するためにチェックしておきましょう。
ガラスケース入り人形の買取相場
ガラスケース入りの人形の買取相場は、以下の要素で大きく変わります。
- 人形の種類
- 人形の状態
- 製作者や作品の人気度
具体的な買取相場額は査定を受けてはじめてわかります。
ですが、人形買取で実績のある専門業者は「買取実績」として、おおまかな相場を公表しています。
人形の種類 | 買取相場額 |
日本人形 (五月人形・市松人形・御所人形・雛人形など) | 20万円前後 |
有名作家がつくった人形 (人間国宝・平田郷陽など) | 500万円前後 |
有名作家が作ったフランス人形 (ジュモーなど) | 500万円前後 |
ただし、一般的な人形に関しては値段がつかないものがほとんど。
だからこそ、人形を買取してくれる可能性が高い業者を選ぶことが重要です。
買取してもらえる人形とそうでない人形がある
ガラスケース入りの人形は買取してもらえるものとそうでないものがあります。
一般的に高級な日本人形や作家がつくった人形、人気キャラクターのぬいぐるみなどは買取対象となるケースがほとんどです。
しかし市場価値のない人形や破損している人形は、買取が難しくなります(一般的に縁起物とされる日本人形は、中古購入をする人が少ないため買取を拒否する業者が多い)。
なかには状態が良くても値段がつかないものもあるので、まずは日本人形の買取につよい専門業者に査定してもらいましょう。
おすすめの買取業者
私はこれまでに沢山の買取業者を利用してきました。
そのなかでガラスケース入り人形の引き取りにおすすめなのは「福ちゃん」です。
信頼と実績が揃っている上に、全国対応しているので買取には断然おすすめです。
ただし、日本人形は買取対象外です。
西洋人形であれば、高価買取を十分に狙えます。
福ちゃんの買取対象品は以下のとおりです。
上記に該当するものがあれば、ガラスケース入りの日本人形と併せて査定に出しましょう。
この方法は他社で買取を断られた人形にも有効です。
詳しくは以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ガラスケース入り人形を寄付する場合
ガラスケース入り人形を寄付したい場合のポイントは以下です。
- ①:寄付できる場所
- ②:寄付するときの注意点
寄付はガラスケース入り人形をそのまま処分できるだけでなく、人形を引き続き大切にしてもらえる素晴らしい方法です。
ただし、寄付するにはいくつか条件があるのでチェックしておきましょう。
寄付できる場所
ガラスケース入り人形を寄付できる場所は以下のとおりです。
- 福祉施設
- 児童館
- 学校
- 保育園・幼稚園
- ボランティア団体
- NPO団体
このように寄付できる場所は沢山ありますが、すべての施設が人形の寄付を受け付けているわけではありません。
寄付を受け付けている施設は、インターネットで検索すれば簡単にヒットします。もし見つからない場合は、お住いの市町村の役所に問い合わせてみましょう。
詳細記事
寄付をするときの注意点
ガラスケース入り人形を寄付するときは、以下の点に注意しましょう。
- 人形の状態や清潔さを確認し、破損していないかどうかをチェックする
- 贈り先の施設や団体に事前に連絡をして、寄付の可否を確認する
- ガラスケース入り人形でも寄付可能か、相手方に確認する
一般的に状態がわるいガラスケース入り人形は、よほどの価値がないかぎり引き取ってもらえません。寄付対象はあくまで状態の良いものが最低条件と言えます。
すべてを判断するのは受付先になるので、まずは問い合わせて受け取り条件をチェックしましょう。
ガラスケース入り人形を供養する場合
ガラスケース入り人形を供養したい場合のポイントは以下です。
- ①:人形供養できる場所
- ②:ガラスケースは基本的に断られる
人形供養は人形を処分するときに、罪悪感・抵抗感をいだいてしまう方におすすめの方法。魂抜きをしっかりと行って、人形に感謝の気持ちを込めたい場合は最善と言えるでしょう。
それでは人形供養をする場合のポイントを解説します。
人形供養できる場所
人形供養は主に以下の場所で行われます。
- お寺や神社
- 人形供養祭
- 葬儀ホール
いずれも対応している人形の種類や供養の手順が異なります。
また、供養料が必要になるので注意しましょう。
人形供養の詳細については、事前に問い合わせてみてください。
なお、最近は自宅にいるだけで人形供養ができる宅配サービスもあります。
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ガラスケースは基本的に断られる
人形供養は基本的に人形本体のみが対象です。
したがってガラスケース入りの人形を供養する場合は、ガラスケースは別の方法で処分しなければなりません。
場合によってはガラスケースごと依頼できるところもあります。しかし、大抵は人形のみとなるので注意しましょう。
詳細記事
ガラスケース入り人形の処分に関するQ&A
ガラスケース入りの人形の処分に関するQ&Aをまとめました。
処分方法のヒントとしてご活用ください。
Q1:もっとも簡単な処分方法はどれ?
A:もっとも簡単な処分方法は「買取」です。
ガラスケース入りの人形は、捨てるとなると燃えないゴミとして自治体に出さなければなりません。人形供養をする場合は、ガラスケースのみを自分で処分する必要があります。
しかし買取業者に依頼すれば、取引が成立するとガラスケースごと売却可能です。
とはいえ、処分方法はひとつではありません。
以下の記事を参考に、あなたにとって最適な方法を探してみてください。
Q2:日本人形は買取や寄付をしてもバチはあたらないの?
A:日本人形には昔から「魂が宿る」という考えがあります。
とはいえ、買取や寄付を行っても問題はありません。
それでバチがあたるというケースは極めて稀と言えるでしょう。
むしろ日本人形は大切に扱われることで、魂が安らかになるとも言われています。
結局はあなたが望む処分こそ、最適解なのです。
詳細記事
Q3:ガラスケース入り雛人形は買取してもらえますか?
A:ガラスケース入り雛人形は縁起物のため、買取してもらえる確率はきわめて低いです。ただし、対応している業者はあるので、以下の記事を参考にベストな処分を検討してみてください。
Q4:ガラスケース入りフランス人形の買取価格を教えて
A:ガラスケース入りフランス人形の買取相場は、数千円から数十万円と幅広いです。
- ジュモー: 20万円前後
- ブリュ: 15万円前後
- ゴーチェ: 10万円前後
- プティットアンジュ: 数千円~数万円
- ベベドール: 数千円~数万円
上記はあくまで参考価格です。
アンティークドールになると、一体で数百万円するものもあります。具体的な買取相場については以下の記事をご覧ください。
まとめ
ガラスケース入りの人形を処分する方法を以下についてまとめます。
- ①:買取業者への依頼
- ②:寄付
- ③:人形供養
いずれもメリット・デメリットがあります。
あなたにとってどの方法が最適なのか、ゆっくり考えましょう。
またガラスケースの処分も判断基準です。
- 燃えないゴミとして出す場合は分別して出す
- 買取業者に依頼すればガラスケースごと処分できる
- 不用品回収業者も同様にガラスケースごと処分できる
あなたにとって適切な処分方法を選び、大切な人形を手放しましょう。
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