日本人形の処分の仕方に困っています。聞いた話によると、処分の仕方には人形供養・買取・寄付があるそうですが、どれを選べばいいかわかりません。詳しく教えて頂けないでしょうか。
この記事は上記の悩みを抱えている方が対象。
私はこれまでに数々の人形供養や処分に携わってきました。
その経験から言うと、日本人形の処分の仕方は以下を基準にすると最適な方法を選べると思います。
人形の処分の仕方 | 判断基準 |
人形供養 |
|
買取 |
|
寄付 |
|
日本人形の処分の仕方に正解はありません。
あなたが”最適”だと思った方法こそが、正解と言えます。
この記事では、そんな日本人形の処分の仕方についてまとめました。
人形供養をはじめ、買取、寄付で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本人形の処分の仕方3選
日本人形の処分方法には大きく分けて3つあります。
- ①:人形供養
- ②:買取
- ③:寄付
特徴はそれぞれ異なりますが、大切なポイントは自分の心情や状況によって最適な選択をすることです。
あなたはどの日本人形の処分の仕方が適しているのか。
まずはこれを明確にしていきましょう。
それでは上記3つの処分の仕方について詳しく解説します。
①:人形供養
人形供養は日本独特の文化で、古くから行われてきた人形処分の仕方のひとつです。
人形供養が伝統的なものになっている背景には、日本人が人形に対してもっている「人形には魂が宿っている」という信仰が影響しています。
特に古くから大切にされてきた日本人形は、供養することでその魂を安らぎの場所へと導くことができるとされてきました。
したがって、人形供養は日本人形の処分の仕方でもっともポピュラーです。
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②:買取
日本人形の処分の仕方としては「買取」も候補のひとつです。
日本人形の買取基準に関してはショップや市場動向に左右される部分が大きいですが、基本的に一定以上の価値をもったものなら買取を期待しやすいです。
なお、日本人形の買取相場は以下のとおり。
買取相場額 | |
日本人形 (五月人形・市松人形・御所人形・雛人形など) | 20万円前後 |
有名作家がつくった人形 (人間国宝・平田郷陽など) | 500万円前後 |
有名作家が作ったフランス人形 (ジュモーなど) | 500万円前後 |
ただし、一般的な人形に関しては値段がつかないものがほとんど。
その理由はいたって単純で、ここ日本には縁起物を使いまわす文化がないからです。したがって、日本人形を中古で販売しても売れない⇒業者は買取をしないケースが多いといえます。
しかし、日本人形の買取に特化している業者なら買取してくれる可能性が高いです。
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③:寄付
日本人形の処分の仕方として「寄付」も候補のひとつです。
寄付は欲している方にそのまま譲ることができるため、現時点で日本人形を保管するスペースがなかったり、処分に困っていたりする方にとっては有効な方法と言えるでしょう。
特に日本の伝統文化を後世に伝えたい場合や、日本の美を愛する人々に使ってほしい場合は、寄付が最善の処分の仕方と言えるかもしれません。
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日本人形の処分の仕方におけるメリット・デメリット
ここでは人形供養・買取・寄付それぞれのメリット・デメリットについてまとめました。
いずれの処分の仕方もメリットばかりではありません。
場合によってはデメリットが勝ることもあります。
日本人形の処分の仕方を決定する前に、それぞれの良い部分と悪い部分を把握しておきましょう。
①:人形供養のメリット・デメリット
人形供養のメリットは以下のとおりです。
- 人形への感謝の気持ちを形にできること
- 人形の魂を慰めることができる
- 精神的な安心感を得られる(処分に対する罪悪感がない)
一方でデメリットは以下のとおりです。
- 人形供養するための費用が必要
- 人形供養する場所を探す手間がかかる
- 基本的に自分が望むタイミングでの供養ができない
②:買取のメリット・デメリット
買取のメリットは以下のとおりです。
- 自分のタイミングで利用できる
- 手軽に処分できる上に現金化できる
- 日本人形を再利用してもらえる可能性が高い
一方でデメリットは以下のとおりです。
- 日本人形によっては買取してもらえない
- 状態が悪いと買取価格が下がる
- 値段がつかない可能性がある
③:寄付のメリット・デメリット
寄付のメリットは以下のとおりです。
- 日本人形が新たな場所で活用される可能性がある
- 文化の継承に寄与できる
- 知り合いに寄付すれば負担がほぼない
一方でデメリットは以下のとおりです。
- 寄付先を探す手間がかかる
- 寄付にかかる送料の問題
- 必ず譲れるとは限らない
最適な日本人形の処分の仕方を実現するポイント
日本人形の処分の仕方を選ぶ上で重要なポイントを3つ紹介します。
これらを参考に、あなたの状況や気持ちに合った方法を選んでみてください。
①:日本人形の処分に罪悪感がある場合は「人形供養」
日本人形に対して特別な感情を持っている場合や、日本人形をただ捨てることに罪悪感を抱いてしまう方は、人形供養がおすすめです。
むしろ上記に該当する方は、それ以外の処分の仕方はおすすめできません。
自分の本心とは異なる方法を選んでしまうと、この先ずっと後悔の念をいだいて生活していくことになります。
最近ではAmazonで宅配供養キットが販売されているので、それらを利用することで確実かつスムーズに人形供養ができるはずです。
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②:スムーズな処分と現金化を希望する場合は「人形買取」
日本人形をスムーズに処分し、さらに現金化を希望する場合は「買取」がおすすめです。
買取は自分の好きなタイミングで利用できるほか、取引が成立すればすぐに日本人形の処分ができます。さらに人形によっては高価買取が実現することも。
また、ガラスケースなどの付属品もまとめて売却できる点が魅力。ただし、縁起物にあたる日本人形は買取されない可能性が高いです。
とはいえ、COYASHなら買取してくれる可能性が高いです。
筆者はこれまでに何度もCOYASHを利用していますが、需要が低い日本人形でもガラスケースごと買取してもらえました。他社で買取拒否された人形も引き取りしてもらえるので、本当におすすめです。
COYASHについては以下の記事でくわしく解説しています。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。
③:誰かにこの先も使ってもらいたい場合は「寄付」
自分が大切にしてきた日本人形を誰かに引き続き大切にしてもらいたいという願いがある方は、寄付を検討してみてください。
寄付は貰い手がいないと成立しない方法ですが、地方自治体などをくまなく探せば寄付を求めているところを見つけられると思います。
ただし、寄付の条件は施設によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
日本人形の処分の仕方に関するQ&A
ここでは日本人形の処分の仕方におけるQ&Aをまとめました。
処分方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1:日本人形を可燃ごみとして捨てるのは倫理的に見てどうなの?
A:日本人形を可燃ごみとして捨てること自体は可能です。
ただし日本人形をただのゴミとして捨てる行為は、精神的な面から見ると好ましくないと感じる人が多い印象を受けます。
また倫理的な観点から見ると、人形供養をおこなうか再利用してもらうことが望ましいと言えるでしょう。
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Q2:人形供養は自分でやっても問題ない?
A:はい、問題はありません。しかし人形供養は専門的な知識と技術を必要とするため、プロに依頼するのがベストといえます。
当ブログでは人形供養を自力でおこなう方法はおすすめできません。
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Q3:日本人形をインテリアとして飾りたいのだけど・・・
A:日本人形をインテリアとして飾ることに問題はありません。ただし、劣化を防ぐための適切な管理が必要です。
また、日本人形のなかでも雛人形や五月人形は、役目をどう捉えるかが重要になります。特に気にしないのであれば、インテリアとして飾っても問題ありません。
逆に気にする方は人形供養として処分することをおすすめします。
まとめ
日本人形の処分の仕方について解説しました。
主な処分の仕方は以下の3種類があります。
- 人形供養
- 買取
- 寄付
それぞれにはメリット・デメリットがあるため、あなたの状況や感情に合わせて処分することが大切です。
日本人形の処分の仕方としては、人形の処分に対して少しでも罪悪感がある方は「人形供養」を。スムーズな処分と現金化を希望する方は「買取」。日本人形をこの先も大切に使ってほしいという方は「寄付」がおすすめです。
なお、ガラスケース入りの日本人形の処分については、以下の記事でくわしく解説しています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
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