人形やお守りのお焚き上げを自宅でやろうと思っているのですが、手順や注意点などについて詳しく教えてほしいです。
この記事は、こんな悩みを抱えている方が対象。
筆者はこれまでに沢山の人形供養や遺品整理に携わってきました。
その経験から言うと、自宅でお焚き上げをする人の割合はきわめて少ないです。もっと言えば、自宅でのお焚き上げはかなりリスキーな行為なのでおすすめできません。
お焚き上げってか火事
— あざひが (@azahiga) May 27, 2023
とはいえ、人形やお守りなどをどう処分するか悩ませる方は多いはず。
この記事では、お焚き上げを自宅で行う手順や注意点についてまとめました。他にも代替手段としての「宅配供養サービス」や「買取」についても詳しく解説しています。
気になった方はぜひご覧ください。
お焚き上げを自宅で行う場合の手順
お焚き上げを自宅で行う場合は、以下の手順をしっかりと踏む必要があります。
- ①:人形やお守りに感謝を伝える
- ②:火を起こせる環境に移動する
- ③:塩をかけて和紙に包んで火を付ける
ここでは感謝の言葉をかけるステップから、火を起こせる環境に移動し、最後に塩をかけて和紙で包んで火を付けるまでの流れを解説します。
①:人形やお守りに感謝を伝える
お焚き上げを行う前にやるべきことは、人形やお守りに対して感謝の言葉をかけることです。
言葉にすると難しい工程に見えるかもしれませんが、実際のところは以下のような行動をとれば問題ありません。
- 手を合わせる
- 「長い間ありがとう」と言う
- 心の中で感謝の気持ちを形にする
このステップは私たちに精神的な安定をもたらしてくれます。いわば、人形やお守りをお焚き上げすることに対しての罪悪感を取り払うステップです。
人形やお守りに対して感謝の意をしっかりと伝えたら、火を起こせる環境に移動しましょう。
②:火を起こせる環境に移動する
お焚き上げは文字どおり、自宅で火を起こす行為です。
したがって、実行する場合は火災の危険を最小限にする必要があります。
注意点としては以下のとおりです。
- ガスバーナーなどの安全な火源を使用する
- 可燃物が周りにない環境を選ぶ
- 消火器や水を近くに置く
自宅に大きな庭がある場合はリスクを最小限におさえることができますが、庭などがない場合は別の方法を検討したほうがいいでしょう。
お焚き上げは何よりも安全確保が最優先です。
③:塩をかけて和紙に包んで火を付ける
最後のステップは、人形やお守りに塩をかけて和紙で包み火をつけます。
塩と和紙を用いる理由は以下のとおりです。
- 塩は浄化作用があると言われている
- 和紙で包む意義はいくつかあるが、人形などが燃えやすく炎が安定する
なお、和紙は白の半紙でも代用可能です。
人形やお守りを塩をかけたら和紙に包みましょう。
その後は火を付けてお焚き上げを行います。
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自宅でのお焚き上げはデメリットが多い
自宅でのお焚き上げは、何よりも手軽さが魅力です。
火を起こせる環境があれば、人形供養やその他処分を検討する必要がないかもしれません。
とはいえ、自宅でのお焚き上げは以下のデメリットが存在します。
- 火災のリスク
- 近隣への迷惑
- 精神的な負担(人形などに対する罪悪感など)
もちろん、上記はほんの一例です。
この他にもさまざまな問題が考えられます。
火事って
突然人の人生狂わします。
気の毒すぎて
メンタルがヤバイ
日本は失火責任法があります
もらい火で自宅の部屋が燃えても失火者に責任は問えないという法律です。
もらい火での損失水没も含め相手の火災保険はつかえません。自分の火災保険を使います。更新などで保険切れている方要注意です。 pic.twitter.com/RiuBUgvDcw— 【公式】ロビンDaisuke (@5555daisuke5555) September 8, 2023
自分が起こした火事で責任を問われなくても、近隣の住宅に燃え移った場合は取り返しのつかないことになります。
飛び火は本当に恐ろしいので、自宅でのお焚き上げは可能なかぎり避けた方がいいでしょう。
お焚き上げは安くてスムーズに済ませたいなら「宅配供養サービス」がおすすめ
お焚き上げを自宅で行うのが難しい場合は、宅配供養サービスの利用をおすすめします。
宅配供養サービスはその名のとおり、宅配で人形やお守りなどを送り、専門の業者が供養とお焚き上げをしてくれるサービスです。
このサービスのメリットは、安全かつ確実に供養とお焚き上げを実現できるだけでなく、手軽さ、コストパフォーマンス、精神的な負担の軽減などがあげられます。
以下に当ブログおすすめの宅配供養サービスをまとめたので、興味がある方はチェックしてみてください。
おすすめの宅配供養サービス
特徴 | 価格 | |
「みんなのお焚き上げ (人形供養パック|1箱)」 |
| 13,000円 |
想い出BOX【箱なし】 大切な方の想い出の品々をお焚き上げします。遺品整理 人形供養 お焚き上げ 供養 断捨離 |
| 5,000円 |
【花月堂】らくらく人形供養パック |
| 約2,000円~20,000円 |
いずれも信頼できるサービスですが、なかでもおすすめなのは「みんなのお焚き上げ (人形供養パック|1箱)」です(満足いく結果を得られる可能性が高い)。
なお、宅配供養サービスについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
お焚き上げにこだわりがないなら「買取」にすることで現金化できる
もしお焚き上げにこだわりがないのなら、人形の品質に応じて「買取サービス」を利用するのもおすすめです。
人形の買取相場は以下のとおりです。
人形の種類 | 買取相場額 |
日本人形 (五月人形・市松人形・御所人形・雛人形など) | 20万円前後 |
有名作家がつくった人形 (人間国宝・平田郷陽など) | 500万円前後 |
有名作家が作ったフランス人形 (ジュモーなど) | 500万円前後 |
一般的な人形に関しては値段がつかないものがほとんど。
その理由はいたって単純で、ここ日本には縁起物を使いまわす文化がないからです。したがって、日本人形を中古で販売しても売れない⇒業者は買取をしないケースが多いといえます。
しかし、COYASHなら買取してくれる可能性が高いです。
筆者はこれまでに何度もCOYASHを利用していますが、需要が低い日本人形でもガラスケースごと買取してもらえました。さらには他社で買取を断られた人形も買取してもらえたので大満足です。
COYASHについては以下の記事でくわしく解説しています。
興味がある方はぜひチェックしてみてください。
「買取」のメリット
お焚き上げを検討している人形が、高価買取できそうな場合は「買取サービス」を検討しましょう。ここでは以下の買取におけるメリットをまとめました。
- ①:人形などはまとめて買取してもらえる
- ②:自分のタイミングで依頼できる
- ③:出張買取を利用すれば手間いらず
人形の買取を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
①:人形などはまとめて買取してもらえる
買取サービスを利用すれば、人形などの骨董品をまとめて買取してもらえます。
- 一度の手続きで複数のアイテムを処分できる
- 手間が省ける
- 現金化できる
もし人形などを買取に出しても問題ない場合は、前向きに検討するといいでしょう。
とくに人形の数が多く処分が大変なケースでは、買取サービスが重宝します。
②:自分のタイミングで依頼できる
買取サービスはいつでも気軽に査定を依頼できます。
- 事前に予約できる
- 査定はほぼ無料(査定に満足できなければキャンセルできる)
- 急な処分でも対応してくれる場合が多い
とくに「出張買取」を利用すれば、自宅から出ることなく処分したいものを査定してもらえます。
手間は一切かからないので、スムーズな処分や売却を検討している方にはおすすめです。
③:出張買取を利用すれば手間いらず
先述しましたが、買取サービスの多くは「出張買取」に対応しています。
- 自宅に業者が来るため、持ち運びの手間が省ける
- 大量のアイテムも一度に処分できる
- ほとんどの業者が無料で出張買取をしてくれる
出張買取を利用すれば、店舗へアクセスする必要も処分したいものを持っていく必要もありません。
お焚き上げを自宅で行うことが困難なのであれば、検討する価値は十分にあるでしょう。
お焚き上げを自宅で行う場合のQ&A
お焚き上げを自宅で行う場合のQ&Aをまとめました。
情報収集や問題の解決にお役立てください。
Q1:自分でお焚き上げしたらバチがあたらないか不安
A:自分でお焚き上げをしてもバチはあたりません。
お焚き上げで重要なことは、しっかりとした手順を踏み、感謝の心をもつことです。ただし、人形などに対して少しでも罪悪感がある場合は、プロの手によるお焚き上げを検討した方がいいでしょう。
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Q2:火をたいていたら通報されるリスクはありますか?
A:大いにあります。
昔はどんど焼きとかあったけど、いまはないというか、火をたく習慣すらないこの周辺。火の手が上がると通報されるのかな(爆 今年は近所のお宮さんの大みそかのたき火すらなかった。
— JQ2OUL (@JQ2OUL) January 15, 2017
そもそもとして火をたくという行為は、火災のリスクを考慮して安全な環境で行わなければなりません。したがって、近隣に迷惑をかける可能性がある場合は、専門の業者に依頼するべきでしょう。
Q3:後に罪悪感を抱きそうで不安
A:自宅でのお焚き上げは、ほとんどの方が素人です。
したがって、成功したかどうかの判断基準が実に曖昧です。
これが原因でお焚き上げをした人形などに罪悪感を持ち続けることもあります。
このような精神的な負担を抱きたくないのでれば、然るべき方法でお焚き上げをしましょう。
まとめ
お焚き上げは自宅で行うことも可能ですが、その際はさまざまなリスクに注意して実行しなければなりません。
安全かつ確実にお焚き上げを行いたい場合は「宅配供養サービス」、現金化や再利用を考えている場合は「買取」を検討するといいでしょう。
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