雛人形のお下がりは、お祓いが必要なのでしょうか。世間一般は風習から考えて必要と答えるかもしれませんが、実はしてもしなくても問題ありません。
そもそも、古くから伝わる風習は地域によって考え方が異なります。お祓いをする人もいれば、そのまま受け継ぐ人もいます。
大切なのは、お祓いの有無ではありません。
雛人形を受け取る側の気持ちです。
この記事では、雛人形のお下がりとお祓いに関するさまざまな考え方や選択肢を解説します。最後まで読めば、お下がりを受け取る際の不安を解消できるほか、最適な方法を見つけられるでしょう。
記事のポイント
- お下がりの雛人形にお祓いは必須ではない
- 地域や家庭の習慣によって対応が異なる
- 受け取る側の気持ちを大切にする
- 新しい雛人形を迎える選択肢もある
雛人形のお下がりにお祓いは必要ない
- 抵抗がないなら何もしなくて大丈夫
- 代々受け継ぐ地域もある
- 供養(お焚き上げ)をして新たな人形を迎えるのもいい
雛人形のお下がりに関する考え方は、さまざまです。お祓いの必要性や地域による習慣の違い、新しい人形を迎える選択肢を理解し、自分に合った方法を見つけてください。
抵抗がないなら何もしなくて大丈夫
雛人形のお下がりに抵抗がなければ、そのまま受け継いで大丈夫です。
むしろ、大切に使われてきた人形には愛情がこもっているため、そのまま飾ると幸せが引き継がれるという考え方もあります。
ただし、抵抗を感じるようであれば、無理に受け取る必要はありません。雛人形は家族の幸せを願う象徴であり、気持ちよく飾ることが何より大切です。
お下がりを受け取る際は、自分の気持ちに正直になり、前向きな気持ちで迎えられるかどうかを判断しましょう。
代々受け継ぐ地域もある
日本の一部地域では、雛人形を代々受け継ぐ習慣があります。これらの地域では、お祓いをせずにそのまま受け継ぐのが一般的です。
Yahoo!知恵袋を見てみると、江戸時代の雛人形を今も飾っている方がいます。
我が家は江戸時代の雛人形を今も飾っています。つまり6代前のおばあさんのものですが、まったく無傷です。
参照元:Yahoo!知恵袋
地域に限らず、家族の歴史や思い出が詰まった雛人形を宝物として扱っている家庭は意外にも多いかもしれません。
代々受け継がれてきた雛人形には、先祖の願いや家族の絆が込められているとされています。したがってお祓いをすると、それらの思いを消してしまうと考えられています。
地域の伝統や家族の歴史を大切にしたい場合は、お祓いをせずにそのまま受け継ぐのが良い選択肢といえるでしょう。
供養(お焚き上げ)をして新たな人形を迎えるのもいい
お下がりの雛人形に抵抗を感じる場合や、新しい雛人形を迎えたい場合は、供養(お焚き上げ)を行うのも有効です。
お焚き上げは人形を丁寧に供養し、感謝の気持ちを込めて送り出す儀式です。これにより、新しい人形を気持ちよく迎えられます。
お焚き上げは、神社や寺院で行えるほか、自宅にいながら供養を終えられる郵送サービスがあります。時間がない方、対面での供養が難しい方は郵送サービスを利用するといいでしょう。
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雛人形のお下がりとお祓いで参考にすべき情報
- 娘の雛人形を孫に与えるのはダメ?
- 他人から譲り受ける場合
- 母から娘に与える場合
- お祓いをする場合は神社にお願いする?
ここでは、具体的な状況別の対応方法や、お祓いを行う場合の手順を解説します。それぞれを把握すれば、自分の状況に合わせた適切な対応を学べるでしょう。
娘の雛人形を孫に与えるのはダメ?
娘の雛人形を孫に与える行為には、さまざまな意見があります。
一般的には、人形の継承は避けた方が良いとされています。これは、雛人形に込められた願いや思いが、直接の親子関係でないと十分に伝わらないという考えがあるためです。
また、世代を飛ばすと、人形の持つ意味や価値が薄れてしまう可能性も考えられるからでしょう。
ただし、これらはあくまで一般的な考え方であり、家族の事情や気持ちによっては、孫に雛人形を与えられます。大切なのは与える側と受け取る側の気持ちが一致していることです。
他人から譲り受ける場合
他人から雛人形を譲り受ける場合は、お祓いを基準に考えたほうがいいかもしれません。これは、前の持ち主の思いや願いをリセットし、新しい家庭で新たな思いを込めるためです。
お祓いを行えば、雛人形を気持ちよく迎え入れられます。
ただし、お祓いは必須ではありません。譲り受ける側が抵抗を感じないのであれば、そのまま飾っても大丈夫です。
人から譲り受ける際は、雛人形の状態や由来をよく確認しましょう。
母から娘に与える場合
母から娘に雛人形を与える場合は、一般的にお祓いは必要ありません。むしろ、母の思いや願いがそのまま娘に引き継がれることが望ましいといえます。
一般的な解釈では、雛人形はひとりの人間につき1体という考えがあります。しかし、それは明確なルールではないため、継承は自由に行っても問題ありません。
むしろ、母から娘への雛人形の受け継ぎは、もっとも自然な形です。母娘の絆がより深まる可能性もあります。
ただし、娘さんが抵抗を示す場合は避けたほうがいいでしょう。母娘で話し合い、お互いの気持ちを確認しつつ、適切な判断をしてください。
お祓いをする場合は神社にお願いする?
雛人形のお祓いを行う場合は、神社に依頼するのが一般的です。神社でのお祓いは、神職によって厳かに執り行われ、雛人形に宿る霊を清めるとされています。
お祓いの方法は神社によって異なりますが、通常は雛人形を持参し、祝詞を上げてもらいます。
ただし、すべての神社でお祓いを行っているわけではありません。まずは対応してくれる神社を探し、問い合わせることからはじめましょう。
まとめ:雛人形のお下がりにお祓いは不要
雛人形のお下がりに、お祓いは必須ではありません。
大切なのは、受け取る側の気持ちです。
抵抗がなければそのまま受け継ぎ、気になる場合はお祓いや供養を検討しましょう。
地域や家庭の習慣、雛人形の由来によっても対応が異なります。最適な方法を見つけられるよう、さまざまな選択肢を比較してみてください。
記事を読んで行動してほしいこと
- 雛人形のお下がりを受け取る際は、自分の気持ちを大切にする
- 地域や家庭の習慣を尊重しつつ、自分に合った方法を選ぶ
- 迷った場合は、家族や親族と相談して決める
- 雛人形を通じて、家族の絆を深め、幸せな思い出を作る
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