雛人形を飾る場所がないと悩んでいる方は、少なくありません。マンションやアパートなど、限られたスペースでの生活が増える中、伝統的な飾り方に頭を悩ませる家庭が増えています。
しかし、場所がないからといって、大切な雛人形をしまいっぱなしにするのはもったいないものです。
実は、工夫を凝らせば素敵に飾れます。
この記事では、雛人形を飾る場所がないときのアイデア、飾る際の注意点、処分方法を詳しく解説します。
コンパクトな空間での飾り方や、大切に扱うためのポイントを知れば、豊かな雛祭りを過ごせるはずです。また、処分を検討しているなら、適切な方法を知ることで納得のいくお別れができます。
悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント
- 限られたスペースでの雛人形の飾り方
- 雛人形を飾る際の注意点
- 雛人形の適切な処分方法
- コンパクトな空間での雛祭りの楽しみ方
雛人形を飾る場所がないときのアイデア
雛人形を飾る場所がないときのアイデアは、大きく分けると3つあります。
- 玄関に飾る
- 子供部屋のタンスやキャビネットの上を活用
- リビングのサイドボードの上を活用
ここでは、それぞれのアイデアを詳しく解説します。
玄関に飾る
玄関は、雛人形を飾るのに適した場所です。来客時に最初に目に入る場所であり、家族も毎日目にする空間です。
玄関に雛人形を飾れば、春の訪れを感じさせる華やかな雰囲気を演出できます。特に、コンパクトな三段飾りやガラスケース入り人形であれば、玄関の棚や下駄箱の上などに無理なく設置できます。
また、壁掛けタイプの雛飾りを選べば、さらにスペースを有効活用できるでしょう。
ただし、玄関に飾る際は、湿気対策として除湿剤を一緒に置くべきです。玄関は外気の影響を受けやすいため、雛人形を大切に保つためにも、十分に注意してください。
子供部屋のタンスやキャビネットの上を活用
子供部屋のタンスやキャビネットの上も、雛人形を飾るのに適した場所です。子供の目線に近い高さに飾ると、人形を身近に感じられるほか、伝統行事への興味を育むきっかけにもなります。
スペースに合わせて、コンパクトな二段飾りやミニサイズの雛人形を選ぶとよいでしょう。
また、タンスの引き出しを一段開けて、その上に雛人形を飾るアイデアもあります。この方法なら、普段は引き出しを閉めておき、雛祭りの時期だけ開けて飾れるはずです。
ただし、子供部屋に飾る際は子供が誤って触れて破損しないよう、安全な場所を選んでください。
リビングのサイドボードの上を活用
リビングのサイドボードの上も、雛人形を飾るのに適した場所です。家族が集まるリビングに飾ると、雛祭りの雰囲気をみんなで楽しめます。
サイドボードの上は、テレビやソファなどのメイン家具を動かすことなく、スペースを確保できます。また、サイドボードの高さを利用して、三段飾りなどの少し大きめの雛人形の設置も可能です。
リビングに飾る際は、直射日光や暖房の風が当たらない場所を選びましょう。カーテンやブラインドで日光を調整したり、エアコンの風向きを調整したりするなど、雛人形を守るための工夫が必要です。
雛人形を飾るときの注意点
雛人形は、家族が集まる明るい場所や、目に留まりやすい場所に飾るのが理想です。飾る場所に決まりはありませんが、注意すべきポイントはいくつかあります。
特に、湿気がたまりやすい場所や日の当たる場所を避けるべきです。雛人形は繊細な素材で作られているため、湿気や直射日光によって変色や劣化が進む可能性があります。
また、以下の場所も避けたほうがいいでしょう。
- 押し入れの中
- 窓際
- エアコンやファンヒーターの風が直接あたる場所
急激な温度変化や乾燥は、雛人形の素材にダメージを与える可能性があります。直射日光が当たらないよう窓から離れた場所を選ぶべきです。
暖房を使う部屋では、エアコンやヒーターの風が当たり続ける場所を避けましょう。長時間の乾燥は、雛人形を傷めるだけでなく、ほこりの付着も促進します。
雛人形を飾る場所がない場合の処分方法3選
雛人形を飾る場所がない場合の処分方法は、大きく分けると3つあります。
- ごみとして処分する(自治体)
- 人形供養
- 買取
それぞれの特徴を把握すれば、雛人形を最適な形で処分できます。
ここでは、3つの処分方法をくわしく解説します。
ごみとして処分する(自治体)
雛人形は、粗大ごみとして処分できる可能性があります。まずは処分する前に、自治体の定める規則を確認し、適切な手続きを取りましょう。
料金や受け入れ可能な施設は、大きさや材質によって異なります。トラブルを避けるためにも、事前確認をおすすめします。
また、ガラスケースや木製の台座など、パーツごとに分別が必要になる場合もあります。自治体によっては専用の処分袋や粗大ごみシールが必要になるでしょう。
居住地域の規則に従って、適切に処分する意識をもってください。
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人形供養
雛人形は、長きにわたって家族と過ごしてきた大切な思い出の品です。神社やお寺で行われる人形供養を選択すれば、感謝の気持ちを込めて送り出せます。
供養の方法や時期は各寺社によって異なりますが、一般的には供養祭が年に数回ほど開催されています。供養料は数千円程度から受け付けている場所が多く、供養後は焼却などの方法で丁重に処分されるのが一般的です。
代々受け継いできた雛人形や思い入れの強い品の場合は、供養が最善の選択肢になるでしょう。
心の整理をつける意味でも有効な方法です。
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買取
価値がある雛人形は、買取に出すことも可能です。人気作家の作品や、伝統工芸品として価値の高いものは、適切な価格で買い取られる可能性があります。
買取を検討する際は、人形の製作年や作者、材質などの情報をできるだけ詳しく準備しましょう。そうすれば、より正確な査定を受けられます。
また、箱や付属品が揃っているものは、高価買取も期待できます。
雛人形の買取に強い業者を選べば、価値のないものも売却できる可能性が高まるでしょう。
人形の買取におすすめの業者3選
人形は大きく分けると、雛人形や五月人形などの「日本人形」とフランス人形やビスクドールなどの「西洋人形」の2種類に分けられます。
人形の買取を希望するとき、多くの人が「人形の買取を専門にしている業者ならどこを利用しても一緒」と考えがちです。
しかし、それは大きな間違いで、買取に対応していないところを選んでしまうと真の価値を鑑定してもらえないほか、売却できない可能性がきわめて高くなります。
以下の業者を参考に、あなたが売るべき買取業者をピックアップしてみてください。
- ①:COYASH(人形全般)
- ②:福ちゃん(条件付きで人形全般)
- ③:バイセル(西洋人形のみ)
いずれも信頼と実績は申し分なく、人形買取を専門としている有名な業者です。人形の買取対象に注意して、最適なところを選びましょう。
それでは上記3つの買取業者について紹介していきます。
①:COYASH(人形全般)
COYASH(コヤッシュ)は、日本人形から西洋人形の買取に特化した専門業者。他社で断られた人形を買取してくれることでも有名な存在です。
査定は専門知識を持った熟練のスタッフが丁寧に行い、適正価格を提示してくれます。
詳細記事
買取可能な人形 | 人形全般(※種類によっては買取できないものもある) |
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買取方法 | 出張買取のみ |
対応エリア | 一部地域を除く、東京都内全域、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、北海道、宮城県 |
査定料 | 無料 |
キャンセル料 | 無料 |
査定時間 | 30分~数時間(※量によって異なる) |
②:福ちゃん(条件付きで人形全般)
福ちゃんはフランス人形からビスクドールまで、幅広い西洋人形の買取に強い有名業者。アンティーク系の買取に定評がある、業界では名の知れた存在です。
日本人形は買取対象外ですが、買取対象品と併せて査定に出すと引き取りしてもらえる可能性が高くなります。売却できる着物・ブランド品・骨董品などがある場合は、ダントツでおすすめの買取業者です。
詳細記事
買取可能な人形 | 人形全般(※日本人形は買取対象品と併せて査定に出すことで引き取りしてもらえる可能性あり) |
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買取方法 |
|
対応エリア | 全国 |
査定料 | 無料 |
キャンセル料 | 無料 |
査定時間 | 30分~数時間(※量によって異なる) |
たとえば、古いカメラや使わなくなったブランド品と一緒に日本人形を査定に出すと、カメラやブランド品は高価買取され、日本人形は無料で引き取ってもらえます。
あなたが長年使わずに保管していた物をまとめて整理することで、現金化はもちろん家の中がスッキリとし、新しい生活空間を手に入れることが可能です。
③:バイセル(西洋人形のみ)
バイセルは高い知名度と信頼を持つ、全国的に有名な買取業者。西洋人形や骨董品、ブランド品など、さまざまな品物の買取に対応しています。
魅力はなんといっても高価買取が実現しやすい上に、手続きがかんたんで査定がスピーディーなことです。
買取可能な人形 | 西洋人形(※日本人形は買取対象外) |
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買取方法 |
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対応エリア | 全国 |
査定料 | 無料 |
キャンセル料 | 無料 |
査定時間 | 30分~数時間(※量によって異なる) |
まとめ
雛人形を飾る場所がない場合は、工夫を凝らして飾る場所を選考しましょう。玄関、子供部屋のタンス上、リビングのサイドボードなど、限られたスペースを有効活用すれば、伝統的な雛祭りの雰囲気を楽しめます。
ただし、飾る際は湿気や直射日光、暖房の風などに注意してください。
また、コンパクトな雛人形や壁掛けタイプを選ぶなど、スペースに合わせた選択も効果的です。限られたスペースでも、工夫を凝らして飾れば、家族で雛祭りの喜びを分かち合い、思い出に残る時間を過ごせるでしょう。
それでも飾る場所がない場合は、買取などの処分を検討してみてください。大手の業者を利用すれば、無料査定が受けられるほか、手数料やキャンセル無料で利用できます。
この記事を読んで行動してほしいこと
- 自宅のスペースを見直し、雛人形を飾れる場所を探してみる
- コンパクトな雛人形や壁掛けタイプなど、スペースに合った雛人形を検討する
- 雛人形を飾る際は、湿気や直射日光、暖房の風などに注意する
- 家族で雛祭りの意味や伝統について話し合い、楽しみ方を共有する
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