「大切に保管してきた雛人形の処分に迷う…」
「ゴミとして捨てるのは抵抗がある…」
「保管スペースを確保できなくなった」
雛人形を人に譲る気持ちはあるものの、バチが当たらないか心配…という方は少なくないはずです。
結論からいうと、雛人形の一般的な処分方法は「供養」です。有名工房のほとんどが供養での処分を推奨しています。
とはいえ、絶対的なルールではありません。どんな処分であろうと、最終的に判断するのはあなたです。もっといえば、あなたの決断こそが最適になります。
この記事では、雛人形を人に譲る行為がNGな理由をはじめ、供養、買取、譲渡先と注意点について詳しく解説します。
最後まで読めば、あなたにとって最適な雛人形の処分方法を見つけられます。
特に、スムーズかつ安全な処分を目指したい方にはおすすめできる情報を紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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雛人形を人に譲るのは避けるべき
雛人形は女の子の成長と幸せを願って飾られる大切な存在です。だからこそ、人に譲る際は慎重に検討する必要があります。
雛人形は子どもの災厄を引き受ける「身代わり」としての役割を担っています。つまり、一人ひとりに専用の雛人形が必要なのです。
たとえ大切に使用された雛人形でも、持ち主が変われば、新たな持ち主の身代わりにはなりません。子どもにはその子専用の新しい雛人形を用意する必要があります。
したがって、雛人形を人に譲るのは避けるべきなのです。
雛人形を人に譲る以外で避けるべき行為
雛人形を人に譲る以外で避けるべき行為は以下のとおりです。
- 代々受け継ぐ行為
- 押し入れにしまったままにする
- ゴミとして出す
子どもの守り神として役目を果たした雛人形は、不用品として扱うべきではありません。感謝の気持ちを込めて取り扱うべきです。
可能なかぎり、子どもの成長を見守ってきた雛人形への感謝の気持ちを伝えられる処分方法を選びましょう。
ここでは、雛人形を人に譲る以外で避けるべき行為を3つ解説します。
代々受け継ぐ行為
雛人形は、子どもの健やかな成長と幸せを祈って飾られる伝統的な品です。女の子が無事に成長し、一人前の女性になれば、雛人形に込められた願いは満願となります。
しかし、祖母や母親の雛人形を代々受け継ぐ行為は推奨されていません。なぜなら、一人ひとりに専用の身代わり人形が必要だからです。
大切なのは、子ども専用の身代わり人形を用意することです。
代々受け継ぐ行為を重ねたとしても、雛人形本来の役割は発揮されません。それでも問題がないなら、引き継いでいく方法もアリだと思います。
押し入れにしまったままにする
雛人形を押し入れにしまいっぱなしにする行為は、適切といえません。人形は3月3日の上巳の節句に飾ることで、子どもの成長を守る大切な役割を果たします。
出し入れが面倒だからといって、しまいっぱなしにするのは避けましょう。飾られることで、本来の意味と価値が発揮されるのだと理解する必要があります。
毎年の雛祭りに雛人形を飾る行為は、子どもの成長を祝う上で重要です。この伝統的な習慣を大切にすれば、本来の意味を守れるでしょう。
ゴミとして出す
雛人形は神仏のお守りと同様の存在として扱うべきものです。子どもの成長を見守り、災厄を引き受けてくれた大切な存在を、一般ゴミとして処分するのは避けるべきでしょう。
雛人形は単なる人形ではなく、子どもの幸せを願う気持ちが込められた神聖な品です。役目を終えた後も丁寧に扱い、感謝の気持ちを持って対応する姿勢が大切です。
処分が必要な場合は、供養など適切な方法を選択しましょう。
雛人形は人に譲るのではなく供養が理想
役目を終えた雛人形の理想的な扱い方は「供養」です。神社やお寺で供養を依頼すれば、感謝の気持ちを込めて送り出すこと(お焚き上げ)ができます。
供養料は人形の大きさや種類にもよりますが、3,000~10,000円ほどが相場です。
全国各地で開催される雛人形供養イベントを利用すれば、相場よりも安くお焚き上げをしてもらえる場合があります。
ただし、供養は数ある処分方法のなかでも最終手段です。お焚き上げが含まれる儀式の場合、雛人形は燃えてなくなります。
よく考えてから供養を依頼してください。
雛人形の供養が嫌な場合は買取を検討してみる
雛人形の供養が嫌な場合は、買取サービスの利用を検討しましょう。専門業者による買取は、雛人形の価値を理解したうえでの査定を期待できます。
市場価値があるもの・状態の良いものなら、高額査定になる可能性もあります。
それに買取は供養に比べて、雛人形が第二の人生を歩むチャンスです。新しい持ち主に大切にしてもらえる期待も持てます。
買取業者は適切なクリーニングと修復を行い、次の持ち主へと橋渡しをしてくれるので、人に譲るよりもスムーズな処分が可能です。
ただし、雛人形の価値や状態によっては買取してもらえない可能性もあります。確実な引き取りを希望するなら、日本人形の買取を専門とする業者を選びましょう。
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雛人形を人に譲るのではなく買取依頼するメリット
雛人形を人に譲るのではなく、買取依頼するメリットは3つあります。
- 無料で処分できる上に現金化できる
- 雛人形を必要する人に大切にしてもらえる
- 高価買取される場合がある
買取業者は雛人形の価値を理解し、適切な取り扱いをしてくれます。大切に扱われながら、新しい持ち主との出会いを待てるため、人に譲るよりも安心できるでしょう。
ここでは、3つのメリットを詳しく解説します。
無料で処分できる上に現金化できる
買取を依頼すれば、雛人形を無料で処分しながら現金化できます。
特に、出張査定サービスを利用すれば、自宅で査定を行ってくれます。わざわざ店舗にアクセスする必要もなければ、交通コストを無駄にする必要もありません。
有名な買取業者なら出張料・査定料・キャンセル料がすべて無料です。
人に譲る行為では、話し合いが長くなったりコストがかかったりする場合があります。トラブルに発展するリスクもあるため、買取は安心して雛人形を処分できる方法といえるでしょう。
雛人形を必要する人に大切にしてもらえる
買取してもらった雛人形は、次の持ち主に大切に扱ってもらえる可能性が高いです。さらに、適切なクリーニングと修復を施してもらえます。
そもそも買取業者は、雛人形の価値と歴史を理解し、適切な取り扱いをする専門家です。単なる商品としてではなく、文化的な価値を持つ品として扱います。
新しい持ち主も、雛人形の価値を理解したうえで購入を決めるため、最善の手放し方ができるといっていいでしょう。
高価買取される場合がある
雛人形の買取価格は、状態や年式によって大きく変わります。良好な状態が保たれ、希少価値の高い雛人形は、高額査定となる可能性が高いです。
雛人形の価値は、文化的価値や歴史的背景も影響します。特に、高価買取されやすい雛人形は、有名作家が手がけたものです。
一方で大量生産されたものは値段がつきません。
そもそも、日本には縁起物を使いまわす文化がないため、人形買取の専門業者でないかぎりは引き取りを避けます。シンプルに中古で販売しても売れないからです。
以下は買取業者の本音ともいえる文章です。
雛人形はもともと縁起物ですので、縁起物を中古で購入する人は極端に少なくなります。また、マンションなどで飾るスペースがないことや、単純に女の子がいても雛人形自体が不要と考える層も増えてきています。オークションなどでも低額でも売れない現状、売れたとしてもかなり高名な方が作った限定的なものに限るなど、条件が厳しすぎます。どんなに良いもの、高価なものだったとしても、需要が無ければ低額になりますし、第3者に売れなければお買取りもできません。
雛人形を買取してもらうなら、人形の専門業者を選びましょう。
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雛人形を人に譲る場合の候補
雛人形を人に譲る場合の候補はいくつかあります。
- 寄付の受け入れ団体
- 自治体
- 雛人形のイベント
- 保育園・幼稚園などの施設
- 親戚または知人
いずれの譲渡先も事前の相談や、雛人形の状態確認が重要です。もらい受けてくれる相手の目的や活動内容を確認し、納得したうえで決断しましょう。
ここでは、5つの譲渡先を紹介します。
寄付の受け入れ団体
物品寄付を受け入れている団体のなかには、雛人形の寄付を受け付けているところがあります。一般社団法人やNPO団体はいい例です。
雛人形を引き渡すと、多くの団体は国内外でリユースします。
寄付対象となる基準は、雛人形の状態や部品の有無などです。基準を満たさないものは受け付けてもらえません。
また、送料などの費用は寄付する側の負担となる可能性が高いです。無料で処分できないケースは多々あるので、事前に確認しておきましょう。
受け入れ団体を選ぶ際は、活動内容や目的を確認し、自分の考えに合う団体を選んでください。
自治体
自治体によっては、雛人形の寄付を募集しているところがあります。イベントや展示会で使用する目的で公募している場合があるので、インターネットで検索してみましょう。
基本的に状態がよいものであれば、寄付が成立しやすいです。
ただし、募集は常時行われているわけではありません。想定数に達すると募集を締め切られるため、タイミングを見計らう必要があります。
寄付に関する送料などの費用は、寄付する側の負担と場合がほとんどです。検討する際は自治体の担当窓口に問い合わせ、募集状況や条件を確認しましょう。
市役所や区役所で寄付先を紹介してもらえる場合もあります。
雛人形のイベント
全国各地では、雛人形を使用したイベントが開催されています。該当する団体に問い合わせると、寄付できる可能性があります。
引き渡した雛人形は、飾り付けやお祭りなど、さまざまな催しで活用されます。
ただし、イベントでの使用後の取り扱いについては確認が必要です。使用後の保管方法や処分方法まで、事前に詳しく確認しましょう。
イベントへの寄付を考える際は、運営団体の信頼性や活動内容をチェックする姿勢が大切です。
保育園・幼稚園などの施設
保育園をはじめ、幼稚園、老人ホームなどの施設も、雛人形の寄付を受け付けているところがあります。施設では雛人形が飾られやすいため、譲渡先としては有力といえるでしょう。
寄付を検討する際は、市役所や区役所に相談することで、適切な寄付先を紹介してもらえる可能性があります。
ただし、雛人形を人に譲る行為を避けるべきという考え方も根強いです。施設側の方針や考え方を事前に確認し、お互いの価値観を尊重した対応を取るようにしてください。
気持ちの良い取引となるよう、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
親戚または知人
親戚や知人に女の子が生まれた際は、雛人形の譲渡を検討していいかもしれません。
しかし、雛人形は持ち主の守り護りとなる存在です。使用済みの雛人形を譲ることは、相手への配慮に欠ける行為となる可能性があります。
譲渡を考える際は、雛人形の状態を詳しく伝えましょう。大きさや破損箇所、欠品の有無など、具体的な情報を提供してください。
また、自宅での使用期間中に不快な体験がある場合は、譲渡を控えるべきです。新しい持ち主となる子供には、専用の雛人形を用意するのが望ましい選択といえます。
雛人形を人に譲る際の注意点
雛人形を人に譲る際には、注意点が3つあります。
- 持ち主の厄が移ってしまう可能性
- 譲渡先から理解が得られているか確認する
- 状態の確認と説明を行う
譲渡する際は、費用負担や明確な取り決めが必要です。お互いが納得すれば、トラブルを防止できます。
丁寧な話し合いと確認作業を行い、双方が気持ちよく取引できる環境を整えましょう。
ここでは、3つの注意点を詳しく解説します。
持ち主の厄が移ってしまう可能性
雛人形は持ち主の厄を受け持つ身代わりの存在です。子供の成長を見守り、災厄から守る役割を果たしているため、持ち主の厄が宿っていると考えられています。
したがって、人に譲るとその厄が新しい持ち主に移転する可能性があります。
人に譲るか検討する際は、厄の移転に関する考えを理解すべきです。
もっとも安全な方法は、神社でのお祓いを行ってからの譲渡です。雛人形は単なる飾り物ではなく子供の守護神なので、可能なかぎりは供養を済ませた雛人形を渡すべきでしょう。
譲渡先から理解が得られているか確認する
雛人形を譲る際は、譲渡先の理解が必要です。雛人形の持つ意味や重要性を相手が理解しているか、事前に確認しなければなりません。
特に、幼稚園や施設への寄付を考える際は、雛人形の文化的価値への理解が重要になるでしょう。
厄除けとしての役割を果たした雛人形を受け取る行為は、意図せず厄を受け継ぐ可能性があります。相手がこうした考え方を知らないまま受け取ると、トラブルの原因となる可能性があるため注意してください。
丁寧な説明と相互理解を通じて、お互いが納得できる形での譲渡を目指しましょう。
状態の確認と説明を行う
雛人形を譲渡する前に、状態の確認を済ませておきましょう。破損や欠品の有無、汚れの程度など、具体的な状態をチェックし、相手に正確な情報を伝える必要があります。
トラブルを防ぐためにも、小さな傷や経年変化も事前に説明するのが望ましいです。
また、雛人形の大きさや収納方法、飾り方の注意点なども伝える必要があります。保管中に不快な体験があった場合は、包み隠さず伝えましょう。
お互いが納得したうえでの譲渡となるよう、入念な確認と説明を心がけてください。細かな部分まで丁寧に伝えられれば、気持ちのいい取引ができるはずです。
まとめ
雛人形を人に譲る行為は、基本的にNGとされています。しかし、絶対的なルールではありません。
譲渡のほかにも、供養や買取、寄付などさまざまな選択肢があります。あなたが最善だと思った処分方法こそが正解です。
スムーズな引き渡しを希望するなら、人に譲るよりも買取を選択したほうが有効です。なぜなら、買取は雛人形に新たな価値を見出す機会になるほか、プロによる適切な査定を受けられるので、正当な評価と処分を実現できます。
さらには、譲渡トラブルや話し合いも必要なく、無料で利用できます。
スムーズな譲渡を検討している方は、まず無料査定を試してみてください。
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