雛人形を買うべきか迷っているご家庭は少なくありません。子どもの健やかな成長を願う親心から、雛人形を購入したいと考える方もいれば、保管場所や費用面からいらないと判断する方もいます。
それに、近年では伝統的な雛人形に代わる新しい祝い方も広がっています。
したがって、雛人形は必ずしも持つべきものではありません。調査によれば、持っている家庭と持っていない家庭の割合は50%です。
この記事では、雛人形がいらないかどうか、いらないと思う人の割合、いらなくなった場合の処分方法をくわしく解説します。購入を検討中の方はもちろん、すでに雛人形をお持ちの方にも参考になる情報をお届けします。
この記事のポイント
- 初節句で雛人形を購入しない家庭は約18%
- 全体の約45.5%が雛人形を所有していない
- コンパクトな代替品や新しい祝い方が増加
- 適切な保管と処分方法の選択が大切
雛人形はいらない?
雛人形は子どもの幸せを願う縁起物として親しまれてきましたが、現代では必ずしも購入すべきものではありません。時代は変わったのです。
アサヒグループホールディングスが2017年に行った調査によると、45.5%の家庭が雛人形を所有していないことが明らかになっています。
つまり、雛人形の購入は個々の家庭の判断に委ねられているのです。
また、近年ではつるし雛や手作りの飾りなど、新しい形での祝い方が広がっています。このような背景もあり、雛人形はいらないと判断する人の割合が増えていると思われます。
また、雛人形が子供の身代わりになるのは風習です。効果が絶対的に得られるわけではありません。
雛人形は今どきいらないと思う人の割合
先述したアサヒグループホールディングスが実施した調査を見れば、雛人形に対する考え方が明確に表れています。
3,700人への調査で、全体の45.5%が雛人形を所有していない点をみると、今どきの家庭の半分は人形がいらないと判断していると思われます。
この数字は、現代の住宅事情や価値観の変化も反映されているといえるでしょう。
さらに、Yahoo!知恵袋でもいらないと回答する人の割合は多いです。
また、雛人形がいらないと判断される理由は、大きく分けると3つです。
- 保管スペースの確保が難しい
- 費用面での考慮
- 伝統的な形にとらわれない新しい祝い方を選択する
このように、雛人形を今どきいらないと感じてしまうのは、珍しくないといえるでしょう。
雛人形がいらない家庭は珍しくない
社会の変化に伴い、雛人形がいらない・所有しない家庭が増加しています。
ベビーカレンダーの調査結果からは、初節句を迎える家庭の90%が何らかの形でお祝いをする一方で、必ずしも雛人形の購入には至らないケースが多いことがわかります。
初節句のお祝いをした(する予定)と回答した方に、具体的にどのようなお祝いをしたか(する予定か)質問したところ、TOP3は1位「ひな人形を飾る」94.3%、「ひな祭りにちなんだ料理を作る/食べる」62.1%、「自宅で記念撮影をする」55.6%という結果でした。「その他」の回答のなかには、「子どもと初めての旅行をする」といった回答もありました。
近年では保育園や幼稚園で作る手作りの雛人形を飾ったり、つるし雛や市松人形など、よりコンパクトな代替品を選んだりする家庭が増えています。
また、収納スペースの問題や、引っ越しが多い現代のライフスタイルを考慮して、雛人形の購入を見送る選択も一般的になってきています。
このような状況から、雛人形を持たない・いらないという選択は珍しくありません。
雛人形がいらない場合、出さないとどうなる?
雛人形を所有していても飾らない、あるいは購入しないケースは珍しくありません。しかし、飾らない・しまいっぱなしにしているからといって、特別な問題は起こりません。
雛人形は子どもの健やかな成長を願う気持ちを形にした風習ですが、飾らないからといって不利益が生じることはないので安心してください。
ただし、すでに雛人形を保管し続ける行為は、保管場所の有効活用の観点から見直す余地があります。また、湿気による人形の劣化やカビの発生を防ぐためにも、定期的な点検や適切な保管方法を心がけるべきです。
いらない雛人形は、供養や買取などの方法で処分しましょう。そうすれば、物理的にも心理的にも、スッキリとした環境を整えられます。
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雛人形がいらなくなったら検討すべき処分方法3選
雛人形がいらなくなったら検討すべき処分方法は、大きく分けると3つあります。
- ごみとして処分する(自治体)
- 人形供養
- 買取
それぞれの特徴を把握すれば、いらない雛人形を最適な形で処分できます。
ここでは、3つの処分方法をくわしく解説します。
ごみとして処分する(自治体)
雛人形は、粗大ごみとして処分できる可能性があります。まずは処分する前に、自治体の定める規則を確認し、適切な手続きを取りましょう。
料金や受け入れ可能な施設は、大きさや材質によって異なります。トラブルを避けるためにも、事前確認をおすすめします。
また、ガラスケースや木製の台座など、パーツごとに分別が必要になる場合もあります。自治体によっては専用の処分袋や粗大ごみシールが必要になるでしょう。
居住地域の規則に従って、適切に処分する意識をもってください。
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人形供養
雛人形は、長きにわたって家族と過ごしてきた大切な思い出の品です。神社やお寺で行われる人形供養を選択すれば、感謝の気持ちを込めて送り出せます。
供養の方法や時期は各寺社によって異なりますが、一般的には供養祭が年に数回ほど開催されています。供養料は数千円程度から受け付けている場所が多く、供養後は焼却などの方法で丁重に処分されるのが一般的です。
代々受け継いできた雛人形や思い入れの強い品の場合は、供養が最善の選択肢になるでしょう。
心の整理をつける意味でも有効な方法です。
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買取
価値がある雛人形は、買取に出すことも可能です。人気作家の作品や、伝統工芸品として価値の高いものは、適切な価格で買い取られる可能性があります。
買取を検討する際は、雛人形の製作年や作者、材質などの情報をできるだけ詳しく準備しましょう。そうすれば、より正確な査定を受けられます。
また、箱や付属品が揃っているものは、高価買取も期待できます。
雛人形の買取に強い業者を選べば、価値のないものも売却できる可能性が高まるでしょう。
人形の買取におすすめの業者3選
人形は大きく分けると、雛人形や五月人形などの「日本人形」とフランス人形やビスクドールなどの「西洋人形」の2種類に分けられます。
人形の買取を希望するとき、多くの人が「人形の買取を専門にしている業者ならどこを利用しても一緒」と考えがちです。
しかし、それは大きな間違いで、買取に対応していないところを選んでしまうと真の価値を鑑定してもらえないほか、売却できない可能性がきわめて高くなります。
以下の業者を参考に、あなたが売るべき買取業者をピックアップしてみてください。
- ①:COYASH(人形全般)
- ②:福ちゃん(条件付きで人形全般)
- ③:バイセル(西洋人形のみ)
いずれも信頼と実績は申し分なく、人形買取を専門としている有名な業者です。人形の買取対象に注意して、最適なところを選びましょう。
それでは上記3つの買取業者について紹介していきます。
①:COYASH(人形全般)
COYASH(コヤッシュ)は、日本人形から西洋人形の買取に特化した専門業者。他社で断られた人形を買取してくれることでも有名な存在です。
査定は専門知識を持った熟練のスタッフが丁寧に行い、適正価格を提示してくれます。
詳細記事
買取可能な人形 | 人形全般(※種類によっては買取できないものもある) |
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買取方法 | 出張買取のみ |
対応エリア | 一部地域を除く、東京都内全域、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、北海道、宮城県 |
査定料 | 無料 |
キャンセル料 | 無料 |
査定時間 | 30分~数時間(※量によって異なる) |
②:福ちゃん(条件付きで人形全般)
福ちゃんはフランス人形からビスクドールまで、幅広い西洋人形の買取に強い有名業者。アンティーク系の買取に定評がある、業界では名の知れた存在です。
日本人形は買取対象外ですが、買取対象品と併せて査定に出すと引き取りしてもらえる可能性が高くなります。売却できる着物・ブランド品・骨董品などがある場合は、ダントツでおすすめの買取業者です。
詳細記事
買取可能な人形 | 人形全般(※日本人形は買取対象品と併せて査定に出すことで引き取りしてもらえる可能性あり) |
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買取方法 |
|
対応エリア | 全国 |
査定料 | 無料 |
キャンセル料 | 無料 |
査定時間 | 30分~数時間(※量によって異なる) |
たとえば、古いカメラや使わなくなったブランド品と一緒に日本人形を査定に出すと、カメラやブランド品は高価買取され、日本人形は無料で引き取ってもらえます。
あなたが長年使わずに保管していた物をまとめて整理することで、現金化はもちろん家の中がスッキリとし、新しい生活空間を手に入れることが可能です。
③:バイセル(西洋人形のみ)
バイセルは高い知名度と信頼を持つ、全国的に有名な買取業者。西洋人形や骨董品、ブランド品など、さまざまな品物の買取に対応しています。
魅力はなんといっても高価買取が実現しやすい上に、手続きがかんたんで査定がスピーディーなことです。
買取可能な人形 | 西洋人形(※日本人形は買取対象外) |
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買取方法 |
|
対応エリア | 全国 |
査定料 | 無料 |
キャンセル料 | 無料 |
査定時間 | 30分~数時間(※量によって異なる) |
雛人形がいらないに関するQ&A
雛人形がいらないに関するQ&Aをまとめました。
Q1:雛人形を買わない場合に代わりになるものは?
雛人形を買わない場合に、代わりになるものは多数あります。
つるし雛は省スペースで飾りやすく、和室でも洋室でも調和するのが特徴です。
掛け軸タイプの雛飾りも、収納に困らないため人気を集めています。
最近ではインテリア性の高い木製の雛人形や、子どもが安心して触れる積み木タイプの商品も増えています。1,000円台から手に入るものもあるため、予算や好みに応じて自由な選択が可能です。
また、保育園や幼稚園で作る手作りの雛人形を飾ったり、ひな祭りらしい料理でお祝いしたりすれば、子どもと一緒に季節の行事を楽しめます。
Q2:雛人形をしまいっぱなしにするのはよくないですか?
雛人形を長期間しまいっぱなしにすると、カビや虫食いなどの劣化を招く可能性があります。
保管する場合は直射日光を避け、湿気の少ない場所を選びましょう。適切な場所は、押入れ上段や天袋、納戸やウォークインクローゼットなど、空気が流れる場所がおすすめです。
また、床置きは避け、高めの場所に設置してください。そうすれば、ホコリやカビの発生を防げます。可能なら、秋に一度点検して半日程度陰干しをすべきです。
しまいっぱなしにすることでバチがあたらないか心配な方は、以下の記事を参考にしてみてください。
Q3:雛人形はいらないのに義母が勝手に買ってきた場合どうすればいい?
雛人形はいらないのに義母が勝手に買ってきた場合など、家族間の意見の違いが生じたときは、丁寧なコミュニケーションで解決するのが望ましいです。
相手の気持ちを理解しつつ、収納スペースの問題や家族の考え方を率直に伝えましょう。
すでに雛人形がある場合は、玄関とリビングなど、飾る場所を分けることで双方の気持ちを配慮できます。
また、コンパクトな雛人形であれば、場所を取らず両者の折り合いをつけやすいはずです。
義母からすると、初めての孫には特別な思いがあります。だからこそ、お互いの立場を尊重しながら、円満な解決策を探るべきです。
まとめ
雛人形の購入は、各家庭の事情や価値観に応じて自由に選択できます。全体の約45.5%が雛人形を所有していない現状からも、伝統的な形式にこだわる必要はありません。
つるし雛や手作りの飾りなど、新しい形での祝い方も広がっています。
大切なのは、子どもの健やかな成長を願う気持ちを家族で共有することです。すでに雛人形をお持ちの方は、適切な保管方法や処分方法を選択すれば、快適な住環境を維持できます。
ご家族で話し合い、最適な選択をしてください。
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