市松人形を飾り続けるべきか、片付けるべきか悩んでいませんか。
多くの人が、雛人形と同様に市松人形も季節限定の飾りものだと考えがちです。しかし、実際は年中飾っていても問題ありません。
むしろ常に飾っておけば、子どもの成長を見守る存在として親しめます。とはいえ、飾りっぱなしにするだけでは人形を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。
この記事では、市松人形を大切に保管しながら、1年中楽しむための方法を解説します。直射日光や湿気対策、お手入れの方法など、知っておくべきポイントを押さえて、人形を長く楽しみましょう。
記事のポイント
- 市松人形は1年中飾っても問題ない
- 直射日光と湿気には注意が必要
- こまめなお手入れが大切
- 処分する際はお焚き上げがおすすめ
市松人形は出しっぱなしでも問題ない
- 年中飾っていてもOK
- 飾り続ける場合の注意点
- 処分をするならお焚き上げがおすすめ
年中飾っていてもOK
市松人形は、季節を問わず飾れる人形です。雛人形とは異なり、特定の時期に片付ける必要はありません。
年中飾れば、子どもの成長を見守る人形として存在感が増すはずです。
そもそも、市松人形は子どもの健やかな成長を願う意味が込められています。したがって、常に飾っておけば、その願いを込め続けられるでしょう。
また、インテリアとしても魅力的です。和室だけでなく洋室にも馴染むので、季節や行事に合わせて着物を着せ替えると、四季折々の楽しみ方ができます。
飾り続ける場合の注意点
市松人形を出しっぱなしにする場合は、適切な管理を行わなければいけません。人形が傷まないよう、以下に気を付けてください。
- 直射日光が当たらない場所に飾る
- 湿度をコントロールする
- こまめにお手入れする
これらの点に気をつければ、市松人形を長く美しい状態で維持できます。では、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
直射日光が当たらない場所に飾る
市松人形を出しっぱなしで飾る際は、直射日光が当たらない場所を選びましょう。
強い日光は、人形の色あせや素材の劣化を引き起こす原因です。
市松人形は、直射日光に長時間さらされると、色褪せや素材の劣化が進むことがあります。そのため、日当たりの良すぎる場所や窓際には置かず、直射日光が当たらない場所に飾るようにしましょう。
参照元:市松人形|トータル
とくに、着物の色落ちや顔の塗装の変色に注意が必要です。窓際や日当たりの良い場所は避け、部屋の奥や間接光が当たる場所に飾りましょう。
カーテンやブラインドを使って、日光を調整するのも効果的です。
なお、蛍光灯や LED ライトなどの人工光も、長時間当て続けると悪影響を及ぼす可能性があります。
湿度をコントロールする
市松人形を長く美しく保つためには、湿度管理が欠かせません。湿度が高い環境は、カビの発生や木製部分の変形、着物の劣化を引き起こす可能性があります。
理想的な湿度は、50〜60%程度です。除湿機や調湿剤を使用して、適切な湿度を保ちましょう。
とくに、梅雨時期や夏場は注意が必要です。
また、乾燥しすぎても良くありません。湿度が低すぎると木製部分にひびが入る可能性があるため、冬場は加湿器を使用するなどして適度な湿度を保ちましょう。
ケース内に調湿剤を置くと、安定した環境を構築できます。
こまめにお手入れする
市松人形を美しく保つためには、定期的なお手入れが欠かせません。ほこりや汚れが蓄積すると、カビの原因になったり、着物を傷めたりする可能性があります。
お手入れをする際は、柔らかい刷毛や筆を使って、優しくほこりを払いましょう。着物は、専用のブラシで丁寧に表面を掃けば、ほこりを取り除けます。
顔や手足の部分は、柔らかい布で軽く拭くだけで十分です。強くこすると塗装を傷める可能性があるので注意が必要してください。
処分をするならお焚き上げがおすすめ
市松人形を出しっぱなしにせず、処分を検討したい人もいるはずです。ストレスなく処分したいなら、お焚き上げが適しています。
お焚き上げとは、神社や寺院で人形を供養する方法です。神職や住職によって適切な儀式のもとで処分できます。
長年愛用した人形への感謝の気持ちを込めたいなら、最善の方法といえるでしょう。
お焚き上げを行う神社や寺院は全国各地にありますが、自宅から遠かったり対面をしたくない場合は郵送供養サービスの利用がおすすめです。
郵送供養サービスは、自宅から人形を送るだけでお焚き上げを行ってくれる便利なサービスです。神社や寺院と提携しており、丁寧な供養を行ってくれます。
なかには供養証明書が発行されるサービスもあるため、ただ捨てるには抵抗がある方に最適です。
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市松人形の出しっぱなしに関する情報
- 何歳まで飾るものなの?
- 身代わりになってくれるの?
- 怖い場合の対処法
- 処分に最適な方法
何歳まで飾るものなの?
市松人形を飾る期間に、明確な決まりはありません。
一般的には、子どもの成長を見守る存在として、幼少期から学童期まで飾ることが多いようです。しかし、実際には大人になっても飾り続ける方は多くいます。
飾る期間は、家族の思い入れや家庭の事情によって異なるといえるでしょう。
身代わりになってくれるの?
市松人形が身代わりになるという考え方は、古くから伝わる日本の民間信仰に基づいています。信仰では、人形が子どもの災いや病気を代わりに受けてくれると信じられてきました。
しかし、これは科学的な根拠のある事実ではなく、あくまで伝統的な考え方のひとつです。むしろ、市松人形は子どもの成長を見守り、健康と幸せを願う象徴的な存在として捉えるのが現代的な解釈といえるでしょう。
大切なのは、市松人形を通じて子どもの成長を喜び、家族の絆を深めることです。
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怖い場合の対処法
市松人形を怖いと感じる人もいます。これは、人形の表情や雰囲気、または幽霊話などの影響かもしれません。
怖さを感じる場合は、まず人形の置き場所を考え直しましょう。寝室や目につきやすい場所を避け、リビングの棚の上など、適度な距離を保てる場所に移動させるのがおすすめです。
また、人形にポジティブな意味を持たせるのも効果的です。例えば、子どもの成長を見守る優しい存在として捉え直せば、怖さが和らぐかもしれません。
それでも怖さが解消されない場合は、家族で話し合い、処分を検討するのも選択肢のひとつです。
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処分に最適な方法
市松人形を処分する際は、お焚き上げが最適な方法です。お焚き上げは、神社や寺院で行われる供養の一種で、感謝の気持ちを込めて丁寧に処分できます。
地域の神社や寺院に相談するのが一般的ですが、遠方の場合は郵送供養サービスを利用すると便利です。
ただし、まだ使用できる状態の人形であれば、知人に譲るか、買取業者やリサイクルショップへの売却も検討してみてください。大切に使ってくれる新しい持ち主が見つかるかもしれません。
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まとめ:市松人形は出しっぱなしでもOK
この記事をまとめます。
- 市松人形は出しっぱなしにしてOK(年中飾れる)
- 直射日光と湿気に注意し、こまめなお手入れが必要
- 飾る期間に決まりはなく、家族の思い入れで決める
- 怖さを感じる場合は置き場所の変更や意味づけの工夫を
- 処分する際はお焚き上げが最適
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