お守りを捨てるとき、塩をまくべきか、そのままゴミ箱へ捨てていいのか悩んでしまうものです。
神社や寺院で授かるお守りは、願いや祈りが込められた特別な存在です。役目を終えたら感謝して返納する(神社に)のが一般的ですが、自宅で処分しようと思っている方もいるでしょう。
この記事では、お守りを自宅で捨てる際の塩の使い方を詳しく解説します。作法や処分方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
記事のポイント
- 塩を使う理由と正しい清め方の手順
- 自宅処分と専門供養のメリット・デメリット
- お守りを長期間保管する際の注意点
- 処分後の精神的な変化と向き合い方
お守りを捨てる時は塩が必要?
- 自宅で処分する場合は塩を振って感謝を表す
- 燃えるゴミでの捨て方
- できるなら供養を済ませてから捨てるべき
- 郵送供養サービスなら手間なくお焚き上げができる
自宅で処分する場合は塩を振って感謝を表す
お守りを自宅で処分する際は、これまでの感謝を伝えるべく塩を振るのが良いとされています。
塩を振る行為は、神道の「清め」の儀式に基づいたものです。神社で授かったものには神聖な力が宿るとされ、ただ捨てるのではなく感謝を込めて浄化する必要があります。
塩は古来より穢れを祓うと信じられ、紙や布で包んだお守りに振りかければ、神仏への敬意を示せるといわれています。
塩で穢れを祓うという考えはもともと死を穢れと考える日本の「神道」(神社)の考えです。そのため神道の葬儀では、神様にお供えする神饌(しんせん)として祭壇に塩も置かれますし、火葬場から葬儀場に戻ってきた際も塩や水を使ってお清めを行います。
ただし、塩そのものが特別な力を発揮するわけではありません。あくまで、心の表現です。
地域のゴミ分別ルールを確認し、丁寧な処分を心掛けましょう。
燃えるゴミでの捨て方
お守りを燃えるゴミとして処分する場合は、半紙や無地の紙の上に置いた後、感謝を込めて塩を振ってから包みます。
お守りを自宅で処分するにあたり、必要な物が2つあります。お守りを覆るほどの白い紙と塩です。2つの物を用意したら、白い紙を広げて置き、上にお守りを載せます。そのお守りに感謝の心を込めて塩を振り、紙で包みます。そうしてから処分します。
ポイントは、包む前の段階で少量を振りかけ、別れを告げることです。手順を間違えないよう、注意してください。
お清めが済んだら地域のゴミ分別ルールに従い、燃えるゴミとして出します。ただし、地域によっては不燃ゴミに該当する可能性もあるため、分別表を必ず確認してください。
できるなら供養を済ませてから捨てるべき
お守りは1年が経過したら、受けた神社に返納するのが基本です。自宅で処分するにしても、可能なら捨てる前に供養をしてもらったほうがいいでしょう。
とくに、祈祷済みのものや高価なお守りは、正式な供養が推奨されます。
自己流の処分に不安を感じる場合は、正当な方法での供養を検討するべきです。
郵送供養サービスなら手間なくお焚き上げができる
神社への返納や供養が難しい場合は、自宅にいながらお焚き上げを依頼できる郵送供養サービスがおすすめです。注文した専用キットにお守りを入れて送付するだけで、神社などが代行して正当なお焚き上げ供養をしてくれます。
好きなタイミングで利用できるほか、完了後はお焚き上げの証明書を返送してくれるので安心です。
忙しい人や遠方に居住されている人に適しています。
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特徴 | 価格 | |
「みんなのお焚き上げ 」 |
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複数のお守りをまとめて処分したい場合や、正式な供養を希望するものの神社に足を運べない人に最適なサービスです。
お守りを捨てる時の塩と関連する情報
- 自分での処分はバチがあたりますか?
- お守り返納はどこでも大丈夫?
- お守りを捨てたらどうなる?
- 古いお守りを持ち続けるのは問題ない?
自分での処分はバチがあたりますか?
お守りを自宅で処分しても、感謝の気持ちを持って丁寧に扱えば何の問題ありません。神道の考え方では「形あるものはいつか壊れる」という自然観があり、形式よりも心の在り方が重視されます。
ただし、交通祈願のお守りを道路に捨てるなど、場所を選ばない行為は避けるべきです。神聖なものへの敬意を忘れないようにしましょう。
自己流の処分に罪悪感を抱く場合は、郵送供養サービスの利用が最善です。
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お守り返納はどこでも大丈夫?
お守りは受けた神社に返納するのが基本ですが、他の神社でも受け付けてくれる場合があります。とくに、大きな神社ではその傾向が顕著な印象です。
受けた神社と違うところに持ち込む場合は、事前に電話で確認しましょう。柔軟な対応をしてくれるところは少ないので、受け付けてくれる可能性は十分にあります。
何の確認もせずに返納するのはやめましょう。
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お守りを捨てたらどうなる?
適切に処分したお守りは、役目を終えたものとして自然に還元されると考えられています。心理的には「願いが叶った」「新たな目標に向かう」という意識の切り替えが生まれ、気持ちが軽くなる人が多いようです。
一方、適切ではない捨て方をした場合は、罪悪感を頂き続ける人が多く見られます。
清々しい気持ちで過ごしたいなら、古いお守りは返納するかお焚き上げを選択するのが最善です。
古いお守りを持ち続けるのは問題ない?
古いお守りは、長期にわたって保管してもバチはあたりません。ただし、新しいお守りと併用する際は注意が必要です。
とくに「同じ願い事」が重複すると、効果が分散されるとの説があります。
したがって、年単位で保管する場合は定期的に整理する習慣をつけましょう。たとえば正月や節分など、節目の時期に処分するなどです。
思い出の品として残したい場合は、神棚や清潔な場所で保管するのが良いでしょう。
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まとめ:お守りを捨てる時は塩を振る意識を持とう
この記事をまとめます。
- 塩は感謝の表現であり、処分時の必須条件ではないが心のケアになる
- 自宅処分ではゴミ分別ルールを優先しつつ丁寧な扱いを徹底
- 郵送供養サービスは時間や距離の制約がある人に最適な解決策
- 古いお守りの保管に問題はないが、定期的な整理が精神衛生上望ましい
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