
供養について勉強している最中なのですが、お焚き上げというキーワードをよく目にします。このお焚き上げとは具体的にどういったもので、どういった意味をもつのでしょうか?
この記事は、こんな疑問を抱えている方が対象。
筆者はこれまでに沢山のお焚き上げを経験してきました。
お焚き上げとは、以下の条件に該当するものを焼いて供養することを言います。
- ①:神仏にかかわるもの
- ②:思いがこもったもの
あまりピンと来ないかもしれませんが、わかりやすい例を出すと神社仏閣の「古札納め所」に納られた古い御札や御守りをお清めの火で焼く行為こそが「お焚き上げ」です。
もちろん、お焚き上げの対象になるものはひとつではありません。
お焚き上げの対象
- 御札
- 御守り
- 人形
- 遺品
- 神棚
- 仏壇
- 長年愛用していたもの
お焚き上げはこういったものを浄火で供養して処分することを意味します。
この記事では、そんなお焚き上げについてまとめました。人形供養などを検討されている方は、ぜひご覧ください。
この記事でわかること
- お焚き上げとは(意味)
- お焚き上げをしてくれる場所
- お焚き上げを依頼した場合の流れ
お焚き上げとは
お焚き上げとは、簡単にいうと「仏教の考え方や儀式のひとつ」です。
その目的は神仏や思い出などを消化・昇華すること。
仏教の考え方・儀式のひとつとして、「お焚き上げ」があります。
この「お焚き上げ」は、時に「思い出などを自分の中で消化・昇華する」という意味でも使われますが、仏教用語・神道用語として使う場合はまた少し違う意味を持ちます。
人形供養でいえば、これまで大切にした人形とお別れするためにお焚き上げを行います。
お焚き上げの意味
お焚き上げは、単なる焼却処分とは大きく異なります。
お焚き上げに該当するものは以下のとおりです。
- 人形
- 写真
- 大切にしていたもの全般
- 縁起物(だるまなど)
- お守り
- 神棚
- 仏壇
つまり「お焚き上げ」とは、神仏が宿るものを焼いて昇華させるという意味をもちます。
したがって以下に該当するものは、原則としてお焚き上げの対象になりません。
- 特に思い入れがないもの
- 途中で飽きてしまったもの
お焚き上げに該当するものは、これまで大切にされていて捨てることに対して罪悪感や抵抗があるものです。
お焚き上げができないものもある
お焚き上げの対象になるものは、原則として焼却可能なものに限られます。
以下のようなものは、対象外になるので注意しましょう。
どれだけ思いが詰まったものであっても、ガラス製品や家電製品、陶器などの燃え残るものはお焚き上げにすることはできません。また、燃やすことで有害物質が出るものや、火にかけることで爆発を起こしてしまう可能性があるものなども、当然お焚き上げに出すことはできません。
上記に該当するものでも、交渉次第ではお焚き上げしてくれるところもあります。どうしてもお焚き上げをしたいものがある場合は、事前に問い合わせましょう。
お焚き上げをしてくれる場所
お焚き上げをしてくれる場所はいくつかあります。
- 神社仏閣
- 葬儀社
- 仏壇仏具店
- 人形供養祭
もっとも一般的な場所は「神社仏閣」です。
合同でのお焚き上げなら、地域で開催される「人形供養祭」がいい例といえるでしょう。
基本的に人形供養ができる場所なら、一般的なお焚き上げに対応してくれます。近くで対応してくれるところを探したい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

お焚き上げを依頼する場合の流れ
お焚き上げを依頼する場合の流れは以下のとおりです。
- ①:まずは問い合わせる
- ②:申し込みをする
- ③:人形供養とお焚き上げ
特にむずかしいステップはありません。
インターネットからの申し込みなら、お焚き上げまでをスムーズに終えられます。
それでは上記3ステップをみていきましょう。
①:まずは問い合わせる
お焚き上げをお願いする場合は、まず供養を受け付けている場所に問い合わせることからはじめます。その際のポイントは以下のとおりです。
- お焚き上げを希望するものが供養可能かチェックする
- 基本的に仏壇は「菩提寺」、その他のものは「神社仏閣・業者」への依頼になる
- 見積りを取る(相見積もりをとったほうがいい)
- 評判や口コミをくまなくチェックする
神社仏閣はお焚き上げにかかる料金が不透明になることもあります。したがって依頼を検討する場合は、事前に料金相場を把握しましょう。
関連記事

②:申し込みをする
見積りをもらったらそれぞれを確認し、納得いくまで比較を行ってください。
希望に合うところが見つかったら、申し込みを行いましょう。
なおお焚き上げは直接出向く必要があるケースもあれば、郵送で済ませられるケースなど様々です。あなたのライフスタイルに合った方法を選びましょう。
関連記事

③:お焚き上げ
あとはお焚き上げ供養を済ませるだけです。
神社仏閣などでお焚き上げを依頼する場合は現地へ。
郵送サービスを利用した場合は、指定日時にお焚き上げが行われます。
なお、お焚き上げまでの手順は施設やサービスによって違います。
気になる方は事前に確認しておきましょう。
お焚き上げはどこに依頼すべき?
お焚き上げを依頼できる場所はいくつかあります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、以下の表を参考に検討してみてください。
場所 | メリット | デメリット |
神社仏閣 |
|
|
葬儀社(セレモニーホール) |
|
|
専門業者 |
|
|
安心感を持ちたいなら「神社仏閣」や「葬儀社」。お焚き上げしたいものが大量にある場合や生前整理・遺品整理なら「専門業者」がおすすめです。
また、郵送サービスもあるので多忙な人は検討するといいでしょう。

いずれも特徴が異なるので、じっくりと比較検討をしてから申し込みましょう。
お焚き上げに関するQ&A
お焚き上げに関するQ&Aをまとめました。
思い出の品や神仏の処分で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Q1:お焚き上げを無料でしてくれるところはありますか?
A:お焚き上げを無料でしてくれるところは、葬儀ホールが開催する「人形供養祭」が有力です。
とはいえ、無料でないところもあるので要注意。
詳細は葬儀ホールに問い合わせてください。
関連記事

Q2:お焚き上げの費用はいくらかかりますか?
A:場所やサービスによって異なりますが、5,000~10,000円が相場です。
なお、専門業者も同様の費用を記述しています。
費用はそれぞれ違いますが、だいたい5000〜1万円ほどが目安となります。
ただし、上記はあくまで目安です。
具体的な費用に関しては、依頼先に確認しましょう。
Q3:お焚き上げとはお守りの昇華も含まれますか?
A:はい。お焚き上げとは思い出の品や神仏を昇華する儀式なので、お守りも対象になります。
ただし、お守りは返納することも可能です。
お焚き上げとは、お守りや御札を火で燃やし、感謝の気持ちとともに天にお還しする儀式です。初詣で授かったお守りは、翌年の初詣の際に返納すると良いでしょう。境内にはお守りや御札を返納するための「納札所」が設けられていますが、寺社によってその名称は異なります。
Q4:お焚き上げを神社に依頼することはできますか?
A:はい、可能です。
お焚き上げの多くは神社仏閣で行われることが多いので、近所で対応しているところを探してみてください。
Q5:特に思い入れのない人形などを処分するにはどうしたらいいですか?
A:特に思い入れのない人形などは、スムーズな処分と現金化を期待できる「買取」がおすすめです。
とくに人形や骨董品の処分なら、そのジャンルにつよい専門業者を利用することで高価買取が実現しやすくなります。
以下は筆者がこれまでに何度も利用しているおすすめの業者です。
特徴 | 査定 | |
【バイセル】 |
| 無料 出張査定OK |
美術品買取専門店【獏】 |
| 無料 出張査定OK |
骨董品買取こたろう |
| 無料 出張査定OK |
査定もキャンセルも手数料は一切かからないので、まずは気軽に依頼してみてください。
まとめ
お焚き上げとは何か、その意味について解説しました。
重要なポイントをまとめます。
- お焚き上げとは思い出の品や神仏を昇華させる儀式
- お焚き上げをしてくれるところを沢山ある
- 最適なところを利用するためにも入念な比較が必要
お焚き上げをしてくれる場所は沢山あります。
まずは焦らずに信頼できるところをリストアップし、十分に比較してから選びましょう。
【あわせて読みたい】当ブログおすすめの記事一覧
コメント